導入ガイド — 最初に設定する順番¶
このページは、システムを受け取った店舗が最初の営業を迎えるまでに一度だけ通る道です。 上から順にやれば、その日の夜には卓を開けられます。
以降の使い方は巻が分かれています。
各ステップには、どこを開くかと何を入れるかだけを書いています。 入力欄の一つひとつの意味は、リンク先の設定編で確認してください。
全体の流れ¶
| ブロック | 内容 | 所要時間の目安 |
|---|---|---|
| A. 店を動かすための最小設定 | ステップ 0〜11。ここまでで営業できます。 | 2〜3時間 |
| B. お金の設計 | ステップ 12〜15。バック・給与・経費。初月の締めまでに終わっていれば大丈夫です。 | 半日 |
| C. 通し稽古 | ステップ 16。テスト卓を1卓、最後まで通します。 | 30分 |
A を飛ばして B から始めないでください。 バックの設定は、指名種類や商品が登録されていないと決めようがありません。 先に A を終えておくほうが結局は速く済みます。
決め直しがきくもの、きかないもの¶
設定には2種類あります。この違いを先に知っておくと、どこで慎重になるべきかがはっきりします。
| 種類 | 該当する設定 | 理由 |
|---|---|---|
| 営業前に決めきる(あとから遡れない) | 営業日開始時刻/税率・サービス料/端数処理 | 会計済みの伝票に焼き付きます。あとから設定を変えても、過去の伝票の金額は動きません |
| 月締め前までに決めればよい(未締めの月は計算し直される) | バック率・計算方式・源泉税率・時給など | その月を締めていなければ、今の設定で計算し直されます |
上の段はステップ 2・3、下の段はステップ 12 以降です。 それぞれのステップに、もう少し詳しい理由を折りたたみで入れてあります。
A. 店を動かすための最小設定¶
ここまで終われば営業できます。
0. 管理者アカウントでログインする¶
場所: ログイン画面
受け取った管理者用のメールアドレスとパスワードを入れます。 上部に ホーム デシャップ一覧 店舗 設定 の4つが出ていれば、管理者として入れています。
1. 役割を作り、店長のアカウントを作る¶
場所: 設定 > ユーザー管理 > 役割管理 → 設定 > ユーザー管理
先に 役割管理 で役割(店長・黒服・キャストなど)を作り、そのあと ユーザーを追加 で店長のアカウントを作ります。
ユーザー追加のときに 役割 を選ぶので、役割が先です。
→ ③ 05 ユーザー管理・役割管理 — 役割管理 / スタッフを追加する
2. ★ 営業日開始時刻を決める¶
場所: 設定 > 店舗設定 > 営業運用 > 営業日開始時刻
切り替え時刻 を1つ選ぶだけです。夜に営業する店舗なら、店を閉めたあとの時刻(昼12:00 など)にします。
営業が始まったあとは変えないでください。
なぜ先に決めるのか
何時に会計しても、その伝票がどの営業日に入るかはこの時刻で決まります。 営業報告書・売上記録表・報酬台帳の「1日」の区切りも、自動退勤の時刻も、すべてここが基準です。
設定編にはこう書かれています。
すでに営業が始まってから変えないでください。 同じ日の伝票が別の営業日に振り分けられ、帳票の数字が動きます。
あとから変えると、すでに切ってしまった伝票の割り振りが変わり、 帳票の数字が動きます。営業を始める前に決めきってください。
3. ★ 税率・サービス料と端数処理を決める¶
場所: 設定 > 店舗設定 > 売上・バック計算 > 税率・サービス料の設定 / 端数処理設定
計算方法 を 内訳を積み上げて計算 か 税サ込率で計算 から選び、率を入れます。
続いて 端数処理設定 で丸め単位(1(端数処理なし) 10 100 1000)と丸めモードを決めます。
→ ③ 02 店舗設定 — 税率・サービス料の設定 / 端数処理設定
なぜ先に決めるのか
会計を確定した瞬間の率と丸め方が、その伝票に焼き付きます。設定編にはこう書かれています。
会計済みの伝票は、そのとき使った単位・モードを持ったまま固定されます。 あとから設定を変えても、過去の伝票の金額は動きません。
つまり、1枚でも会計してしまったあとに率を直しても、直る先は次の伝票からです。 お客様に出す請求額そのものなので、営業前に決めきってください。
4. キャスト機能を使うかどうかを決める¶
場所: 設定 > 店舗設定 > 営業運用 > キャスト機能
キャスト機能の利用 を 有効 か 無効 にします。
無効 にすると、出退勤も指名もキャストドリンクも一緒に画面から消えます。バーなど指名のない業態向けです。
5. 支払方法を作る¶
場所: 設定 > 店舗設定 > 決済・精算 > 売掛機能 → 支払方法グループ → 支払方法
この順番で進めます。売掛機能 を 有効 にしていないと、支払方法の 種別 に 売掛 が出てきません。
グループは支払方法から選ぶので、グループが先です。
種別(現金 / 現入 / 後日入金 / 売掛)が一番大事で、ここで帳票のどこに集計されるかが決まります。
→ ③ 02 店舗設定 — 売掛機能 / 支払方法グループ / 支払方法
6. 卓を登録する¶
場所: 設定 > 卓設定
卓の数だけ登録します。数が多いときは 卓の総数をまとめて設定 で一気に作れます。
ここで登録した卓が、そのまま ホーム の卓の並びになります。
7. コースを登録する¶
場所: 設定 > コース設定
新しいプラン名・時間(分)・ベース料金 を入れて 追加 します。
ここで登録したコースが、卓を開けるときの コースプラン に並びます。
8. 指名種類を登録する¶
場所: 設定 > 指名種類
店舗で使っている指名の種類を、名称・料金(円)・区分 で登録します。
名称は店舗の呼び方をそのまま入れて構いません(本指名・場内・同伴 など)。
区分 の 指名 / 同伴 を必ず正しく選んでください。 ここが 指名 のままだと、
名前に「同伴」と入っていても成績表や売上記録表の同伴欄に集まりません。
9. 商品を登録する¶
場所: 設定 > 商品・要望カタログ > カテゴリ設定
先にカテゴリを作り、そのカテゴリを選んでから商品を足します。カテゴリの下に商品がぶら下がる形です。
ボトルを扱うカテゴリは 表示タイプ を ボトル にします。ここがボトルバックの対象かどうかの分かれ目です。
→ ③ 03 マスタ登録 — カテゴリを足す / 商品を足す(値段・バックの設定)
10. クローク種類と要望を登録する¶
場所: 設定 > クローク設定 / 設定 > 商品・要望カタログ > 要望タイプ
クロークの種類(バッグ コート など)を登録しないと、卓のクロークが タイプ未設定 のままで使えません。
要望は、卓から黒服へ送るお願いのプリセットです。
11. プリンターをつなぐ¶
場所: 設定 > プリンター設定
接続設定 に接続方式とアドレスを入れて 保存 します。先に保存しないとテスト印刷ができません。
続いて 印刷情報 にレシートへ印字する店舗名・住所・登録番号を入れ、最後に テスト印刷 で実際に出るか見ます。
→ ③ 04 プリンター設定 — 接続設定 / 印刷情報 / テスト印刷
B. お金の設計¶
ここから先は、初月の締めまでに終わっていれば大丈夫です。 未締めの月は今の設定で計算し直されるので、営業しながら詰めていけます。
12. バックの付け方を決める¶
場所: 設定 > 店舗設定 > 売上・バック計算 > 店舗インセンティブポリシー → 指名タイプ別バック → 総計から控除する項目
店舗インセンティブポリシー で4つのバック(指名・ドリンク・ボトル・小計売上)を ON / OFF にし、
計算方式と金額を入れます。次に 指名タイプ別バック で、指名種類ごとに付くバックを決めます。
最後に 総計から控除する項目 で、小計売上バックのもとになる総計から何を引くかを選びます。
→ ③ 02 店舗設定 — 店舗インセンティブポリシー /
指名タイプ別バック /
総計から控除する項目
なぜ先に決めるのか
こちらは営業前に決めきらなくても大丈夫です。締めていない月なら、あとから設定を直せば計算し直されます。 設定編にはこう書かれています。
締めを解除すると、固定していた値は消え、今の設定と今のデータで計算し直しになります。
逆に言えば、月締めをする前には決まっている必要があります。 締めたあとに率を変えると、すでに支払った金額と帳票の金額が食い違います。 初月の営業を回しながら実際の数字を見て、締めの前に固めてください。
なお 指名タイプ別バック はステップ 8 で登録した指名種類が1行ずつ並ぶ画面なので、
指名種類の登録が先です。
13. 源泉税・インボイス率と、送り代・共済費の単価を入れる¶
場所: 設定 > 店舗設定 > 売上・バック計算 > 源泉税・インボイス率 / 送り代・共済費の単価
源泉税率(%) インボイス率(%) 送り代単価(円) 共済費単価(円) を入れます。
ここが店舗の既定値になり、人ごとに変えたいときだけステップ 14 で上書きします。
→ ③ 02 店舗設定 — 源泉税・インボイス率 / 送り代・共済費の単価
14. キャスト・スタッフを登録し、給与を入れる¶
場所: 設定 > ユーザー管理
ユーザーを追加 で全員を登録し、続けて 通常給与設定(給与種別 と 単価 (円))を入れます。
キャストには インセンティブ設定 もあります。店舗側が OFF のバックは、個人でオンにしても付きません。
だからステップ 12 が先です。
→ ③ 05 ユーザー管理 — スタッフを追加する / 通常給与設定 / インセンティブ設定
15. 経費と営業損益表まわりを設定する¶
場所: 設定 > 店舗設定 > 分析・レポート
経費科目設定 で使う科目と小項目を作り、自動集計マッピング で人件費の計上先を決め、
支払手数料の自動集計マッピング でカード手数料などの計上先を決め、
営業損益表設定 で人件費に入れたくない人を外します。科目を先に作らないと計上先を選べません。
→ ③ 02 店舗設定 — 経費科目設定 / 自動集計マッピング / 支払手数料の自動集計マッピング / 営業損益表設定
在庫を使う店舗だけ
設定 > 在庫管理 で 仕入先 → 在庫カテゴリ → 在庫品目(仕入れ値 を入れる)の順に登録し、
最後に商品側の 在庫レシピ で、その商品が売れたときに減る在庫品目を指定します。
在庫が足りないときにオーダーを止めるかどうかは、設定 > 店舗設定 > 営業運用 > 在庫運用設定 で決めます。
→ ③ 03 マスタ登録 — 仕入先 / 在庫品目 / 商品を足す(値段・バックの設定) / ③ 02 店舗設定 — 在庫運用設定
自動延長を使う店舗だけ
店舗 の画面の 自動延長締切設定 で、自動延長を止める時刻を決めます。
C. 通し稽古(30分)¶
16. テスト卓を1卓、最後まで通す¶
ここが導入で一番大事なところです。
設定画面をいくら眺めても、「設定が終わったかどうか」は分かりません。 1卓を最後まで通して、出てきた数字が思っていたとおりかを見る。そこまでやって、ようやく設定が終わります。 営業初日の前に、必ず一度やってください。
お客様のいない時間に、テスト用の卓を1つ開けて、次を順番に通します。
- 卓を開ける。 ホーム で空いている卓を押し、
卓を開始するでコースと人数を入れる。 → コース(ステップ 7)と卓(ステップ 6)が正しく並んでいるか。 ① 02 卓を開ける - オーダーを入れる。 ドリンクを1つ、ボトルを1本入れて、デシャップ一覧で
完了にする。 → 商品(ステップ 9)がカテゴリごとに正しく並んでいるか。 ① 03 オーダーを取る - 指名を付ける。 キャストに指名を1本付ける。 → 指名種類(ステップ 8)とキャスト(ステップ 14)が出てくるか。 ① 04 指名を付ける
- 会計を確定する。
会計を押して金額を確認し、支払方法を選んで会計を確定する。 → ここが本番です。 税・サービス料(ステップ 3)が思ったとおりに乗っているか、 端数の丸め方が意図どおりか、支払方法(ステップ 5)が並んでいるかを、画面の金額で確かめます。 ① 06 お会計 — 基本の流れ - 印刷する。 レシートと領収書を実際に出す。 → プリンター(ステップ 11)と、印字される店舗名・登録番号が正しいか。 ① 07 レシート/領収書の印刷
- 伝票を取り消す。 店舗 >
伝票履歴でその伝票を開き、取消を押す。 テストの売上を本番の数字に混ぜないための後始末です。取り消した伝票は売上・成績・報酬から外れます。 ② 02 伝票の確認と訂正 — 伝票そのものを無かったことにしたい - 営業報告書を開いて数字を見る。 店舗 >
営業報告書を開く。 →① 売上計算の欄に金額の形で数字が出ていれば、伝票から帳票までつながっています。 ② 01 日次の締め・営業報告書
途中で止まったら、そこが設定の抜けです。 止まった場所からステップ番号をたどって、その設定に戻ってください。
| 止まった場所 | 戻るステップ |
|---|---|
コースプラン に何も出ない |
7 |
| メニューに商品が並ばない | 9 |
| 指名を付けるキャストが出ない | 14(キャスト機能 が 無効 なら 4) |
指名区分を設定すると選択できます と出る |
8 |
| 会計画面に支払方法が並ばない | 5 |
| 金額の税・サービス料がおかしい | 3 |
| 印刷が出ない | 11 |
クロークが タイプ未設定 になる |
10 |
7 まで通ったら、この卓の伝票は取り消してあるので、そのまま初日の営業に入れます。
セットアップ完了チェックリスト¶
- [ ] 管理者でログインでき、ホーム デシャップ一覧 店舗 設定 が出ている
- [ ] 役割を作り、店長のアカウントでもログインできた
- [ ] 営業日開始時刻を決めた(営業開始後は変えない)
- [ ] 税率・サービス料と端数処理を決めた(営業開始後は変えない)
- [ ] キャスト機能を
有効/無効のどちらにするか決めた - [ ] 支払方法を登録し、
種別を正しく選んだ - [ ] 卓・コース・指名種類・商品を登録した
- [ ] クローク種類と要望タイプを登録した
- [ ] プリンターのテスト印刷が出た
- [ ] バックの
ON/OFFと計算方式を決めた - [ ] 源泉税・インボイス率と、送り代・共済費の単価を入れた
- [ ] キャスト・スタッフを全員登録し、給与を入れた
- [ ] 経費科目と営業損益表まわりを設定した
- [ ] テスト卓を1卓、会計・印刷まで通して数字を確かめた
- [ ] テスト卓の伝票を
取消にした
全部にチェックが付いたら、初日の営業に入れます。
次に読むのは ① 営業編 01 開店準備 です。